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今月の本(2010年6月)

雨降りの割には今月は少なめですが、内容は濃いです。

百田 尚樹「永遠のゼロ」
☆☆☆☆☆

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、ひとつの謎が浮かんでくる。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。

ものすごく面白い。涙無しには読めません。絶対にお勧め!!!
道中の流れや、詳細な描写など、最高です。すべてがつながった時の驚きといったらもう・・・

荻原 浩「明日の記憶」
☆☆☆☆

家庭も省みず仕事に生きる49歳、広告代理店のやり手営業マン、佐伯雅行。仕事においては大きなクライアントとの契約が決まり、プライベートにおいては娘の結婚が決まる、と順風満帆に見えた彼を突如、物忘れが激しくなる、めまい、幻覚といった不可解な体調不良が襲う。

妻・枝実子に促され、しぶしぶ忙しい仕事の合間を縫って病院を訪れ診察を受けた結果、医師から若年性アルツハイマー病という診断を下される。知らないうちに自分の体内で起こっていた受け止めがたい現実に直面した彼は、錯乱し自暴自棄になり、病院の屋上から飛び降りようとするが、医師の必死の説得により何とか思いとどまる。そして屋上から階下へ戻る階段の途中で座り込み、枝実子と話し合い、二人は涙を流しながらも病気と向き合う覚悟を決める。

映画にもなっているこの小説。若年性アルツハイマーの話なんですが、主人公の症状と僕の症状がとても似ていてびっくりしました。元気なときに読むと良いかも。落ちてるとき読むとブルーになるので(汗)。

樋口 毅宏「さらば雑司ヶ谷」
☆☆☆

俺はここで生まれ、育ち、歪んだ。東京の田舎、雑司ヶ谷。友人が殺され、女が消えた。この町に別れを告げる前に〈大掃除〉をしておく。町を支配する宗教団体、中国人と耳のない男、俺の危機……豪雨を降らせ、霊園からあの世へ送りだしてやる。原りょう、馳星周ら偉大なる先達の傑作に肩を並べる暗黒小説が、ここに降臨!

僕の大好きなエロがちりばめられていて、電車の中で読んでいて小次郎が元気になって他のこと考えながら汗だくになったのは内緒です。

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